月経痛の痛みを抑える
子宮内膜症になった場合には、いくつかの治療法を行います。症状や進行状態、内膜症が起こっている場所によっても治療法が異なる場合があります。月経痛が強くて普段の生活が困難になる場合には鎮痛剤を利用します。痛みが強くなる前に服用して不快な痛みを感じないようにします。内服の場合もありますし、座薬で処方される場合もあります。
子宮内膜症で処方される鎮痛剤は、あくまでも痛みを和らげるためのものですので、進行を止めたり直接治療に関係するものではありません。子宮内膜症の治療法としてピルを用いる場合もあります。女性は毎月月経があるもので、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの２種類のホルモンによって生理痛が起こります。黄体ホルモンの分泌を抑えることで生理痛が解消できるのです。
ピルを利用することで、一時的に排卵を止めて生理痛を感じないようにするのです。ピルの中には卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれていますので、月経は定期的にきちんとあります。ピルを利用することで月経を起こし生理痛をなくすのです。服用している間、効果は続きます。人によっては多少の痛みを感じる場合もありますが、まったく痛みを感じなくなる人もいます。
子宮内膜症の治療法のひとつとしてピルを利用しても、生理痛が改善されない場合には、鎮痛剤を併用することも出来ます。子宮内膜症は毎月卵巣から排出される二つのホルモンによって進行してしまうことがあります。ピルを利用することで進行を食い止めたり、進行を遅らせることも出来るのです。服用の際には利用の仕方など、注意事項もありますので、医師の指示通りに服用するようにしましょう。